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2026年5月13日 更新Takuスタート約9分

【2026年版】同棲で1LDKか2LDKか迷ったら読む記事|ふたりで納得して決める5つの論点

ふたりで間取り図を見て話し合うシーン

同棲を始める前、うちも「1LDKか2LDKか」でケンカした。 私は映像の仕事で週3〜4日在宅。彼女は「家賃を抑えたい」と1LDK希望だった。 あの話し合いは間取りじゃなくて、価値観のすり合わせだったと今は思う。

間取り選びで揉めるカップルが本当に話すべき5つの論点と、収入・テレワーク別の判断基準を、うちの体験も混ぜながらまとめた。「どっちが正解」じゃなく「ふたりの正解を出す」ための記事だ。

この記事でわかること

  • 同棲カップルが「1LDK vs 2LDK」で揉める本当の理由
  • 月額家賃差だけじゃない、2年トータルコストの正直な比較
  • テレワーク頻度別・収入別の間取り判断フロー
  • 間取りを決める前にふたりで話しておきたい5つの論点
Taku執筆・監修

8年以上の同棲経験と実践知をもとに、ふたり暮らしの家事・お金・時間の最適化を発信。

SECTION 01

1LDK vs 2LDK——揉める本当の理由

間取りで揉めるカップルのイメージ

間取りで揉めるカップルを見ていると、表面上は「家賃」の話をしているのに、本当はもっと深いところで噛み合っていないことが多い。

一方は「将来のために貯金したい」。もう一方は「どうせ一緒に住むなら快適な環境で」。間取りの問題じゃなくて、同棲に何を求めているかが、そもそもズレていたりする。

間取り論争は「価値観のすれ違い」だった

AlbaLink調査(2023年、500人対象)では、「同棲開始時の間取り選びで重視すればよかったこと」の1位が「適切な部屋数(30.8%)」だった。後から後悔する人がこれだけいるということは、決める前にちゃんと話せていなかったんだろうな、と思う。

アットホーム調査で判明した"主導権のズレ"

アットホーム株式会社の2024年調査(19〜29歳428人対象)では、住まい探しにおける主導権を「パートナーに譲っていた」と、男女どちらも認識していた。

「相手が決めた」「私は我慢した」という認知のズレが、最初から構造的に起きやすい。間取り選びで揉めるカップルの多くは、「1LDKか2LDKか」の結論から逆算して話し合っていたりする。先に「ふたりの同棲の目的」と「それぞれが必要としているもの」を言語化してから間取りを決めると、話が早かった。

SECTION 02

データで見る:今の同棲カップルは何を選んでいる?

現実と理想の間に生まれるギャップ

アットホーム調査(2024年)によると、現在住んでいる間取りは1LDKが最多の33.2%。一方、「理想の間取り」は2LDKが最多で44.9%だった。

現実は1LDK、でも理想は2LDK——そのギャップが積もって「選んで後悔した」になっていく、という感じがする。

同棲経験者の声(30代前半・女性)
同棲しようってなったとき、私は広い2LDK希望だったのですが、彼が家賃の安さ優先ということだったので1LDKになりました。引っ越したあとやっぱり狭いかもと不満に思っています

間取りは、決め方のプロセスで「誰が我慢したか」が、じわじわ後まで残ったりする。

間取り別・選択割合と家賃相場の比較表

比較項目
選択割合
1LDK
33〜47%(最多)
2LDK
28〜38%
比較項目
東京23区の平均家賃
1LDK
約13.5〜14.6万円
2LDK
約20.3〜21.8万円
比較項目
専有面積の目安
1LDK
35〜40㎡
2LDK
44〜55㎡
比較項目
月額家賃差
1LDK
2LDK
約5〜7万円高い
比較項目
年間家賃差
1LDK
2LDK
約60〜84万円高い

アットホーム「同棲カップルの住まい探しに関する調査」2024年6月 / M-LINE コラム 2024年9月

SECTION 03

家賃差だけじゃない:2年トータルコストで計算する

東京の賃貸物件イメージ

東京23区の1LDK vs 2LDK 月額比較

競合記事が全て「月額家賃差」だけを比べているが、それだと計算が少し不完全な気がする。M-LINE調査(2024年9月)によると東京23区の1LDK平均家賃は約13.5万円、2LDKは約20.3万円。月額差は約6.8万円、年間で約81.6万円になる。

この数字を見ると「2LDKは高すぎる」と感じるかもしれない。でも引っ越しコストまで含めると、少し見え方が変わってくる。

引っ越しを1回減らすと何万円得するか

「1LDKで始めて、狭くなったら2LDKに引っ越す」という戦略はよく語られる。だが引っ越しには莫大なコストがかかる。家賃15万円の物件では、敷金・礼金・仲介手数料・前家賃・引っ越し業者費用を合わせると約65〜75万円かかってきた。

「1LDK→2年後に2LDKへ引っ越し」という選択で2年間の家賃節約は最大約163万円。そこから初期費用(約65〜75万円)を引いた差額は約90〜98万円になる。

収入別「無理なく払える家賃」シミュレーション

一般的に家賃は二人の手取り収入の25〜30%程度が目安だった。また、二人暮らしの光熱費は月平均約20,243円(総務省家計調査2025年)。2LDKはエアコン使用面積が広くなる分、1〜2割増になることもあるので、そこも頭に入れておくといい。

二人の手取り合計
30万円
家賃目安(25〜30%)
7.5〜9万円
現実的な選択(東京23区)
1LDK(郊外・23区外)
二人の手取り合計
40万円
家賃目安(25〜30%)
10〜12万円
現実的な選択(東京23区)
1LDK(23区内・エリア選択)
二人の手取り合計
50万円
家賃目安(25〜30%)
12.5〜15万円
現実的な選択(東京23区)
1LDK〜2LDK(エリアによる)
二人の手取り合計
60万円以上
家賃目安(25〜30%)
15万円〜
現実的な選択(東京23区)
2LDK(23区内・選択肢あり)

参考:アットホーム「同棲するの家賃相場」2024年 / ふたりBase編集部作成

🏠Takuが物件探しに使ったサービス

SUUMO(スーモ)

1LDK・2LDKで絞り込んだ比較がしやすかった。エリア×家賃×間取りを並べて見られるので、「どっちが現実的か」の感覚がつかめる。上記の早見表と照らし合わせながら実際に物件を検索してみると、数字が一気に具体的になった。

微妙だった点:掲載数が多すぎて絞り込みに時間がかかった。「相談なし・即内見」の物件に限定する設定があると、もっと使いやすくなると思う。

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同棲1年目の生活費——実録・月次テーブルで学ぶ節約の設計図

SECTION 04

テレワーク頻度別・間取り判断フロー

在宅ワーク・テレワークシーン

テレワークは現在、正社員の約22.6%が実施(パーソル総合研究所「第九回テレワークに関する調査」2024年8月)。従業員1万人以上の大手企業では38.2%に達している。「在宅ワークがあれば2LDK」という単純な結論より、頻度とパターンで考えると、だいぶ判断が変わってくる。

2LDK一択

二人ともフルリモート

お互いが在宅勤務をするなら、2LDKがあってよかったと感じることが多い。1LDKのリビングや寝室に2人分の仕事スペースを作るのはしんどくて、同じタイミングでオンライン会議が入ると物理的に身の置き場がなくなる。タイピング音・会議の声・照明の問題は「気をつければ解決する」ものじゃない。仕事の生産性と相手への気遣いで、じわじわ消耗していく。

広め1LDKまたは2LDK

片方だけリモートあり(週1〜3回程度)

工夫次第で広め(40㎡以上)の1LDKでも乗り切れる。パーテーションや集中できる角を作る・オンライン会議の時間を事前に共有するなどのルールを最初に決めておくと、だいぶラクだった。ただし週3〜4回以上になってきたら1LDKでの集中はしんどくなってくる。「今後リモートが増えそうか」も一緒に見ておくと、後で助かることがあった。

1LDKで十分

どちらもほぼ出社

仕事を職場で完結できる二人なら、1LDKの「ほどよい近さ」がちょうどよかったりする。掃除が楽・生活費が抑えられる・物件の選択肢が多いという実用面の良さは、実際に住んでみてじわじわ感じた。ただし「今は出社だが会社方針で変わる可能性がある」という場合、2LDKを選んでおくと後で助かることがある。

SECTION 05

後悔した人の声から学ぶ:失敗パターン

1LDKを選んで後悔した5つのパターン

喧嘩したときに逃げ場がない

1LDKで後悔した声の中で、逃げ場のなさが最も多く出てくる。頭を冷やしたくても、同じ空間にいるしかない。ニフティ不動産の同棲経験者50人アンケートでも「ケンカのとき冷静になれる場所がない」という声が複数出ていた。

テレワーク中に相手が気になって集中できない

「リビングで仕事するしかなく、休んでいる相手が気になって集中できない」「相手がリモート会議中に家事ができない」という声が体験談によく出てきた。

収納が足りなくて部屋が散らかる

1LDKはクローゼットが1箇所しかないことも多い。2人分の季節物・趣味の荷物がどんどん増え、リビングが物置化していくパターンを何度か聞いた。

生活リズムのズレで睡眠が取れない

片方が夜勤・早朝勤務の場合、寝室が一つしかない1LDKでは音や光の影響が出てきやすい。睡眠不足が積み重なると、それだけで関係にじわじわダメージが出てくることがある。

荷物が増えて次第に狭くなる

同棲開始時は問題なくても、1〜2年で荷物が増えて「こんなはずじゃなかった」になってきたりする。特に家具・家電を新たに揃えた後、思ったより部屋が狭くなったという感覚は、じわじわ出てくることが多かった。

2LDKを選んで「広すぎた」と感じたケース

2LDKを後悔するパターンも実在する。「結婚が前提だったため2LDKで同棲スタートしたが、正直広くて1部屋物置になっています。常に一緒に居たいタイプの2人なので、余計不要だったかもしれない」という声もある(ウェディングニュース調査)。

「広ければいい」という先入観で2LDKに決める
ふたりの距離感を先に確認してから間取りを選ぶ

物置になった部屋にストレスが生まれる・家賃を払いすぎて旅行や趣味にお金が回らなくなった・個室にいる時間が長くなり「一緒に住む意味が薄れた」という感覚が生まれた——2LDKにも、そういう落とし穴があったりする。

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SECTION 06

ふたりで決める:間取りを選ぶ前の5つの論点

ふたりで話し合うシーン

「1LDKか2LDKか」を決める前に、この5つをふたりで話してみると、だいぶ迷いが減った。どれが欠けても、後からじわじわ出てくる。

論点①

貯金優先か、生活の質優先か

月6〜7万円の差を「節約に回す」か「快適さに使う」か。どちらが正しいというわけじゃないけど、二人の答えが違ったまま間取りを決めると、どちらかが「我慢した」になる。「毎年旅行に1回行きたい」「3年で結婚資金を貯めたい」という具体的なゴールを共有してから家賃を逆算してみたら、話がすっと進んだ。

論点②

一人の時間はどれくらい必要か

インドアに趣味がある・勉強が必要・精神的に一人で充電するタイプは2LDKがあってよかった。外出が多い・趣味はふたりで共有している・いつも一緒でも平気なら1LDKで十分だったりする。「一人の時間が必要」と感じているのに黙っていると、後でじわじわ出てくる。そこだけは正直に話しておいてよかった。

論点③

テレワークは今後どう変わるか

現在の頻度だけで考えると、後から詰まることがある。会社の方針変更・転職・副業開始など、3〜5年後の働き方は今とは違ってくることが多い。「今は週1リモートだが、会社が方針変更したら毎日になる可能性がある」という場合、2LDKにしておいて助かった、という声をよく聞く。

論点④

喧嘩したとき「逃げ場」は必要か

これは性格の問題だから、正直に話しておいてよかった。冷静になるために一人になる時間が必要なタイプかどうか、最初に言えるかどうかで全然変わってくる。「喧嘩してもその場で解決できる」ふたりなら1LDKで十分だったりするし、「頭を冷やすために別の空間が必要」なら、2LDKがあって救われることがある。

論点⑤

この部屋に何年住むか

「とりあえず試してみる」なら1LDK。「ここで結婚まで住む」なら2LDKにしておいてよかった、という声が多い。将来の引っ越しコスト(初期費用約65〜80万円)も含めて試算してみると、長く住むほど2LDKのほうがトータルでラクになることがある。

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同棲カップルのお金の話し合い完全版【スクリプト付き】

SECTION 07

収入×テレワーク別:推奨間取りの早見表

ここまでの論点をまとめた早見表だ。自分たちの状況に当てはめてみると、方向性が見えてきたりする。

手取り合計
40万円未満
テレワーク状況
どちらもほぼ出社
同棲期間の見込み
1〜2年
推奨間取り
1LDK
手取り合計
40万円未満
テレワーク状況
片方リモートあり
同棲期間の見込み
問わず
推奨間取り
広め1LDK(40㎡以上)
手取り合計
40〜50万円
テレワーク状況
どちらもほぼ出社
同棲期間の見込み
長期・結婚前提
推奨間取り
1LDK〜2LDK(エリア次第)
手取り合計
40〜50万円
テレワーク状況
両方リモートあり
同棲期間の見込み
問わず
推奨間取り
2LDK
手取り合計
50万円以上
テレワーク状況
問わず
同棲期間の見込み
問わず
推奨間取り
2LDK(選択肢あり)

参考:アットホーム「同棲するの家賃相場」2024年 / ふたりBase編集部作成

この表はあくまで目安だ。「どちらかに当てはまらない」という場合は、SECTION 06の5つの論点を使ってふたりで直接話してみると、それだけで見えてくるものがあった。数字は道具であって、答えじゃない。

SECTION 08

よくある質問

この記事のまとめ

  1. 同棲の間取り論争は「家賃の問題」じゃなく、価値観と将来観のすれ違いが本質だった
  2. 月額家賃差だけでなく、2年間の引っ越しコストを含めたトータルで試算してみたら、見え方が変わった
  3. テレワーク頻度は「今」だけでなく「3〜5年後」も見据えて間取りに反映させると、後で助かることがある
  4. 喧嘩したときの「逃げ場」が必要かどうかは、性格の問題だから正直に話しておいてよかった
  5. 間取りを決める前に5つの論点をふたりで話してみたら、同棲の質がだいぶ変わった

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参照データ:アットホーム株式会社「同棲カップルの住まい探しに関する調査」2024年6月、ウェディングニュース「先輩カップルの間取り選択調査」2025年、AlbaLink「同棲開始時に選んだ間取りランキング」2023年、M-LINE「東京で同棲する際の住宅間取りは?」2024年9月、パーソル総合研究所「第九回テレワークに関する調査」2024年8月、総務省家計調査(CDエナジーダイレクト集計・二人暮らし光熱費)2025年、国土交通省「住生活基本計画における居住面積水準」、ニフティ不動産「同棲経験者50人アンケート」2023年